プロジェクトマネジメント研修は何を題材にする?実務ならAI活用の社内推進

プロジェクトマネジメント研修に関する記事のイメージ図

結論:プロジェクトマネジメント研修で学んだ型は、翌週に回すプロジェクトがなければ一度も使われずに終わります。学ぶための題材は、やり直せる範囲、関係者の広がり、経営の後押し、要素の網羅という4つの条件で選べます。この4つを満たす題材が、生成AI活用の社内推進です。研修そのものは、自社の実際のプロジェクトを題材に持ち込めるかどうかで選びます。

プロジェクトマネジメント研修を受けさせたものの、半年後に何が変わったかと聞かれると答えに困る。人材育成を担当していると、一度は経験することだと思います。受講者のアンケートの評価は悪くないのに、現場の進め方は受講前と変わっていない、という状態です。

原因は研修の中身よりも、受講したあとに回すプロジェクトが用意されていないことにあります。プロジェクトマネジメントは、計画を立てて人を動かし、途中で起きたことに対応して終わらせるまでを一続きでやってはじめて身につきます。手順を覚えても、翌週から動かす対象がなければ、その手順は使われないまま忘れ去られていきます。

プロジェクトマネジメント研修で学ぶ内容と、それを実務で身につけるための題材の選び方を、営業組織のAI活用研修を行っている当社、株式会社AnataAIの視点でまとめました。

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目次

プロジェクトマネジメント研修は、学んだ翌週に回すプロジェクトがないと使われない

結論:プロジェクトマネジメント研修で学ぶのは、目的、計画、体制、コスト、リスク、進捗の6つを決めて回す手順です。この手順は、実際に回すプロジェクトがなければ一度も試せません。話し方や資料の作り方のように日常業務のなかで反復できるものとは、そこが違います。受講日を決めるより先に、受講後に何を任せるかを決めておく必要があります。

管理職向けの研修全般の選び方はマネジメント研修の記事で解説しています。

プロジェクトマネジメント研修で学ぶのは目的・計画・体制・コスト・リスク・進捗の6つ

プロジェクトマネジメント(PM)は、プロジェクトを決めた期間内に終わらせるための進め方です。ここでいうプロジェクトとは、終わりが決まっていて、前と同じやり方がそのままでは通じない仕事を指します。毎月同じ手順で回す定例業務とは違い、一度きりの目標に向けて期間と人を集めます。

研修で扱う中身は、大きく6つに分かれます。何をもって終わりとするかを決める目的、いつまでに何をやるかを並べる計画、誰が何を決めるかを置く体制、費用と人の時間を見積もるコスト、起きそうな問題を先に洗い出すリスク、実際の進み具合を把握する進捗です。この6つを、立ち上げ、計画、実行、状況の把握、終結という流れに沿って回していきます。

この進め方を整理した知識体系がPMBOKで、PMI(Project Management Institute)が発行しています。多くの研修はこの体系をもとに組まれているため、学ぶ骨組み自体は大きくは変わりません。違いが出るのは、6つのうちどこを厚く扱うかと、演習に何を持ち込むかです。

学んだ型は、使う場がないと一度も使われずに終わる

研修で入れた型が残るかどうかは、受講後に使う場があるかで決まります。商談の進め方や部下との面談の仕方であれば、翌日から同じ場面が来ます。プロジェクトマネジメントの場合、そもそも回すプロジェクトが与えられていなければ、練習する場面が一度も来ません。

研修当日の演習は、実在しない会社の案件を題材にすることが多く、決めるべきことが最初から出そろっています。手順の理解には向いていますが、実際のプロジェクトでは、決めるべきことが何なのかを自分で見つけるところから始まります。

だからこそ、研修を検討する段階で、受けたあとに誰に何を任せるかまで決めておくのが現実的です。任せられるプロジェクトが社内に見当たらない場合は、学ぶための題材を意図的に立てることになります。

プロジェクトマネジメントの題材は4つの条件で選ぶ

結論:任せられるプロジェクトが社内に見当たらないなら、機会が来るのを待たずに、学ぶための題材を意図的に1つ立てます。ここだけは育成の順番が逆になり、先に題材を決めて、そこで要る型をあとから研修で入れます。選ぶ基準は成果の大きさではなく、担当者が自分で判断を迫られる場面が起きるかどうかです。

いま社内に、期限があって前例のない仕事がいくつあるかを数えてみてください。数えられるだけあれば、そのなかから任せるものを選べます。ゼロか1つしかない場合は、学ぶための題材を用意するところから始めます。

学ぶための題材を1つ立てるところから始まる

題材がないなら作る、という考え方に切り替えると、育成の順番が変わります。研修を先に入れて機会を待つのではなく、任せる題材を先に決めてから、そこに必要な型を研修で入れる形になります。

プロジェクトマネジメントの経験値は、担当した案件の数ではなく、判断した回数で積み上がります。計画どおりに進まない場面で、何を諦めて何を守るかを自分で決めた回数です。期限を守るために範囲を削るのか、範囲を守るために人を足すのか、どちらも取れないときに誰に相談するのか。この判断を1回もしないまま案件が終われば、経験にはなりません。だから題材選びでは、判断が発生するかどうかを見ます。

プロジェクトマネジメントの題材に必要な4つの条件

学ぶための題材に必要な条件は4つです。

  • やり直せる範囲:最初に手をつける範囲を1つの部署の1つの業務に絞れて、うまくいかなくても取り返せる
  • 関係者の広がり:関わる人が自部署の外まで及び、協力を取り付けないと前に進まない
  • 経営の後押し:経営が予算と時間を出す気のあるテーマで、上に相談したときに話が通る
  • 要素の網羅:目的の設定から成果の測定まで、研修で学ぶ6つの要素が一通り入っている

やり直せる範囲と関係者の広がりは、一見すると逆を向いています。ここで分けて考えるのが、関係者の範囲と、最初に手をつける範囲です。関係者は全社に広いほうが調整の練習になり、着手する範囲は小さいほうが失敗しても戻せます。広い関係者を巻き込みながら、実際に動かすのは1部署の1業務だけ、という形が理想です。

もう1つ、任せる相手を選ぶ視点も要ります。社内で推進役を育てる進め方は生成AIの内製化の記事で解説しています。

一部署で閉じる業務改善が題材に向かない理由

経費精算の手順の見直しや、帳票のフォーマット整理は、任せる題材としてよく挙がります。期限を切れて成果もはっきりするため、担当者にとって取り組みやすい仕事です。

ただ、こうしたテーマは1つの部署のなかで完結しやすく、外の人に協力を求める場面がほとんど発生しません。決めるべきことも、担当者と直属の上長の2人で決まってしまいます。計画を立てて期限までに終わらせる練習にはなりますが、立場の違う相手に説明して合意を取る練習は入りません。

実際のプロジェクトで難しいのは、後者です。関係者が全社に及ぶ題材のほうが、誰から順に話を通すか、反対する人にどう説明するかを考えざるを得ません。同じ「小さく始める」でも、関係者が部署の中で閉じるか外まで広がるかで、経験の中身は変わります。

プロジェクトマネジメントの4つの条件をAI活用の社内推進はどう満たすか

結論:生成AI活用の社内推進は、この4つの条件をいずれも満たします。ここで見ておきたいのは、満たすがゆえに難所も生むことです。経営の優先度が高いぶん、計画を作り込む前に着手を求められます。要素が一通り揃うぶん、決まった指標のない成果の測定まで自分でやることになります。この2つが、そのまま練習量の多い部分です。

経営の後押しが、計画の練習を難しくする

経営の後押しという条件は、生成AI活用の社内推進がいちばん満たしやすいところです。全社のテーマとして議題に上げやすく、予算と時間を出す判断も通りやすくなります。担当者が「上に相談したら止まった」で終わりにくい題材です。

推進する余地が社内に残っていることも数字に出ています。全国の就業者19,855人を対象にした調査では、生成AIを業務で使っている人は32.4%でした(出典:パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」/2026年2月3日発表)。裏を返せば、約7割はまだ業務では使っていません。推進する側から見れば、やることが全社に残っている状態です。

ここが練習として難しくなるのは、優先度が高いぶん、早く形にしろという圧力がかかるからです。計画を作り込む前に着手を求められ、あとから範囲がずれていきます。負荷は高いものの、計画の練習としてはこの状況込みで経験する価値があります。

関係者の広がりと、やり直せる範囲は両立する

広いのは関係者の範囲で、最初に手をつける範囲は小さいままにできます。生成AIの活用は、営業も管理部門も対象になるため関係者は全社に広がりますが、実際に始めるのは1つの部署の1つの業務からで足ります。うまくいかなければ、その部署のなかで止めて組み直せます。

この題材で本番になるのは、合意形成のほうです。生成AIの活用は、現場から見ると「今のやり方に加えて新しいことをやれと言われている」と受け取られます。正面から反対されるというより、優先度を下げられて後回しにされます。演習の相手は説得される前提で動きますが、実際の相手は自分の仕事を抱えたまま返事をします。誰から順に話を通し、何を持って行けば動いてもらえるかを考えることになります。

プロジェクトマネジメントの6要素が一通り経験できる

生成AI活用の社内推進では、目的の設定、計画、体制、リスクの洗い出し、進捗の把握、成果の測定の6つが全部必要になります。誰が使えるようになったら成功なのかを決め、推進役と相談先を置き、最初に手をつける業務を絞り、うまくいかない要因を先に洗い出し、実際に使われているかを見て、最後に成果を測ります。研修で学ぶ順番とほぼ同じです。

ただし、コストの練習量は限られます。生成AIの社内推進は、大規模なシステム開発と比べれば予算の規模が小さく、費用の見積りで頭を悩ませる場面はそれほど出てきません。この点は、この題材で身につく範囲の外です。

逆にいちばん難しいのが、成果の測定です。売上や納期のように決まった指標がなく、何をもって成功とするかを自分で決めなければなりません。使った人数で見るのか、減った作業時間で見るのか、業務の質で見るのか。決まった指標がないものを自分で決める経験は、他の題材では得にくいところです。

プロジェクトマネジメントの練習になる、AI活用の社内推進の6段階

結論:生成AI活用の社内推進は6つの段階で進みます。それぞれが、プロジェクトマネジメントの別々の練習に対応しています。成果の線引き、決める人の設定、範囲の絞り込みとリスクの洗い出し、進み具合の把握、広げる判断、終わりの決め方です。段階を手順として消化するのではなく、その段階でどんな判断を迫られるかに目を向けると、練習になります。

段階プロジェクトマネジメントの何の練習になるか対応する要素
段階1どこまでを成果と呼ぶかを先に決める目的
段階2誰が何を決めるかの線を引く体制
段階3手をつける範囲を絞り、起きそうな問題を先に洗い出す計画・リスク
段階4止まった箇所を見つけて直す進捗
段階5広げる判断をどの条件で下すか決める計画・関係者調整・コスト
段階6終わったと言える条件を決めて終える成果の測定・終結判断

段階1:目的として、成果の線を先に引く

最初に迫られるのは、何が起きたら成功と呼ぶかの線引きです。「全社員が使えるようにする」と置くと範囲が広すぎて誰も終わりを判定できず、「導入する」と置くと契約した時点で終わってしまいます。誤りやすいのは後者で、道具を配ったことを成果と取り違える形です。線引きが良かったかは、3か月後に「これは達成したのか」と聞かれて、任せた側と任された側が同じ答えを出せるかで確かめられます。

AI導入の手順と体制のつくり方はAIの企業導入の記事で詳しく解説しています。

段階2:体制として、誰が何を決めるかを置く

次に決めるのは、誰が何を判断するかです。推進役を1人置くところまでは多くの会社がやりますが、その人が何を自分で決めてよくて、何を上に上げるのかまでは決めていないことがよくあります。決めていないと、現場が使い始めたあとに「この使い方は許されるのか」という問いが宙に浮きます。練習になるのは、役職を並べることではなく、判断の境目を先に言葉にすることです。境目が引けていたかは、担当者が確認を取らずに進めた事柄を並べてみると見えます。

段階3:計画として、範囲を絞り起きそうな問題を洗い出す

最初に試す範囲を1つに絞る判断と、起きそうな問題を先に並べる作業が同時に来ます。範囲を絞る側で誤りやすいのは、要望の多い部署から順に手をつけることです。声の大きさと、始めやすさは別です。問題の洗い出しでは、入力してよい情報の線引きだけを挙げて終わりにしがちですが、実際に多いのは「担当者が異動する」「繁忙期と重なって誰も触らない」といった進行上の問題です。洗い出しの質は、3か月後に起きたことのうち何割を先に挙げられていたかで確かめられます。

段階4:進捗として、止まった箇所を見つけて直す

始めたあとは、進み具合を見て手を入れる段階です。見るべきは、報告された数字ではなく、動いていない箇所です。使っている人数の平均を見ていると、一部の熱心な人が全体を押し上げている状況を見落とします。誤りやすいのは、止まっている人に「使ってください」と伝えて終わりにすることで、原因はたいてい本人の意欲ではなく、渡した業務がその人の仕事に合っていないことです。直せたかどうかは、翌月に同じ箇所がまた止まっていないかで判断できます。

段階5:計画として、広げる条件を先に決める

最初の部署で形になったら、次にどこまで広げるかを決めます。練習になるのは、広げる条件を先に言葉にしておくかどうかです。条件を決めないまま「うまくいったから次へ」と進めると、次の部署の業務が違うことに気づかず、同じやり方を持ち込んで止まります。広げる先が増えるほど教える時間と支える人の時間が要るため、規模の見積りもここで必要です。判断が良かったかは、2つ目の部署が1つ目と同じ期間で立ち上がったかで見えます。

段階6:終結を判定して、終わりにする

最後に来るのが、終わりの判断です。社内推進のように区切りが見えにくいテーマは、終わらせないまま人だけが抜けて自然消滅することがよくあります。練習になるのは、段階1で決めた成果を達成できたかを判定し、続ける部分と通常業務に戻す部分を分けることです。誤りやすいのは、達成できなかった場合に判定を先送りして期間だけ延ばすことです。終え方が適切だったかは、半年後に同じテーマがまた立ち上がっていないかで確かめられます。

プロジェクトマネジメント研修の選び方と、実務との組み合わせ方

結論:プロジェクトマネジメント研修は、扱う範囲、対象者、受講形式、費用の見る単位、そして自社の実際のプロジェクトを題材に持ち込めるかどうかで選びます。受講後に効いたかどうかは、テストの点ではなく、任せたプロジェクトで本人が判断した回数で見ます。型は研修で入れ、それを使う場は実務側で用意します。どちらか一方では成立しません。

プロジェクトマネジメント研修は何を見て選ぶか

研修を比べるときに見る観点は5つあります。1つ目は、何を学ぶ研修かです。6つの要素のうちどこを厚く扱うかは研修ごとに違い、計画と進捗の管理に寄ったものもあれば、関係者との調整や合意形成に時間を割くものもあります。自社で任せたい仕事が調整の多いものなら、後者を選びます。

2つ目は、誰に受けさせるかです。若手は、与えられた担当範囲を計画どおりに進める練習が中心になります。中堅は、関係者との調整と進み具合の管理まで入ります。管理職は、そもそもプロジェクトを立ち上げるかどうかの判断と、体制のつくり方が対象です。同じ研修名でも対象者が違えば中身は変わるため、受けさせたい人の立場に合っているかを確認します。

3つ目は受講形式です。集合研修、オンラインの講座、個人で申し込めるものが揃っています。受講人数が数名なら個人向けやオンラインで足り、人数がまとまって自社の題材を扱いたい場合は、講師が来る形や自社向けに組む形が向きます。

4つ目は費用の見る単位です。1名あたりの受講料で示されているのか、1回の実施一式で示されているのかを最初にそろえないと、比べても意味のある差になりません。見る単位は、受講人数、実施回数、1回の時間、受講後のフォローが含まれるかどうかの4つです。あわせて、受講者が実務側で使う時間も見込んでおきます。

5つ目が、自社の実際のプロジェクトを題材に持ち込めるかどうかです。演習の題材を研修会社側の想定事例にするか、自社でいま動いている案件にするかで、受講後の残り方が変わります。持ち込みが可能かどうかは問い合わせの段階で聞けるため、比較の項目に入れておくと選びやすくなります。

もう1つ決めておきたいのが、受講後に何を見て効いたと判断するかです。理解度テストの点数は、その日に覚えたかどうかしか示しません。見るべきは実務側で、任せたプロジェクトで本人が自分で判断した回数、いま止まっている箇所を聞かれて具体的に説明できるか、計画を変えたときにその理由を言えるかどうかです。この3つは、受講から1か月ほど経った時点で本人と15分話せば確認できます。

プロジェクトマネジメント研修で型を入れ、AI活用の社内推進で使う

型は外部の研修で入れたほうが早く済みます。目的の決め方も進み具合の見方も、自己流で組み立てると社内で言葉が揃わず、あとから直すのに時間がかかります。実務は、その型を実際に使う場です。どちらか一方だけでは、覚えた手順が使われないか、判断が自己流のまま固まるかのどちらかになります。

ここで扱っているのは、管理職一般のマネジメント力ではなく、期限のある仕事を最後まで終わらせる力です。部下の育成や日々の目標管理とは対象が違うため、研修を選ぶときも、この2つを分けて考えたほうが選びやすくなります。

題材として生成AI活用の社内推進を選ぶ場合、注意しておきたいのは、現場で使われないまま止まる形です。理由と立て直し方は営業がAIを使わない理由の記事で解説しています。AI研修そのものの種類や費用はAI研修とは?の記事に、発注前に見る観点は法人向けAI研修の選び方の記事にまとめています。

当社では、営業組織向けのAI活用研修のなかで、社内推進を任された人が最初に決めることを扱うAI定着・社内展開研修を用意しています。推進する側が、どこまでを成果と呼ぶか、誰に何を任せるか、どの条件で広げるかを決められる状態にするための講座です。

プロジェクトマネジメント研修で型を入れたうえで、その型を使う題材として社内推進を任せる形にすれば、受講した内容が翌週から動きます。

決めた内容を型に落とすプロンプト例

決めた内容を整理する作業には、生成AIを使えます。自社の環境に合う生成AI(ChatGPT、Gemini、Claude、Copilotのいずれか1つ)を選び、そこで使い倒す形で十分です。向いているのは、自分で決めた内容を漏れなく並べ直す用途で、何を目指すかを考えさせる用途ではありません。

関係者の洗い出しは、その代表です。頭の中では把握しているつもりでも、書き出すと抜けが見つかります。

社内で〔テーマ〕を進めます。目的は〔決めた目的〕、最初に手をつける範囲は〔部署名と業務名〕、期限は〔期限〕です。この進め方に関わる社内の関係者を、部署と立場ごとに洗い出してください。そのうえで、合意を取るべき順番に並べ替え、その順番にした理由を1行ずつ付けてください。あわせて、それぞれに最初に確認すべきことを1つずつ挙げてください。

出てきた並びをそのまま使う必要はありません。順番に違和感があれば、そこが自分の判断が入るところです。社内の力関係や過去の経緯は生成AIには見えていないため、最後は自分で並べ替えます。

研修で何を扱うか、受講後にどの題材を任せるかまで含めて決めきれない場合は、外部に相談しながら組み立てる方法もあります。

まとめ:プロジェクトマネジメント研修は実務の題材とセットで考える

  • プロジェクトマネジメント研修で学ぶのは、目的、計画、体制、コスト、リスク、進捗の6つを決めて回す手順。多くの研修は、この6つを整理した標準的な体系がもとになっている
  • 他の研修と違い、回すプロジェクトがなければ学んだ手順を一度も試せない。受講日より先に、受講後に何を任せるかを決めておく
  • 学ぶための題材は4つの条件で選ぶ。やり直せる範囲、関係者の広がり、経営の後押し、要素の網羅
  • 広いのは関係者の範囲、小さいのは最初に手をつける範囲。この2つは別の軸で同時に成り立つ
  • 生成AI活用の社内推進は4つの条件を満たす。ただしコストの練習量は限られ、成果の測り方は自分で決めることになる
  • 研修は、扱う範囲、対象者、受講形式、費用の見る単位、自社の実際のプロジェクトを題材に持ち込めるかで選ぶ。効いたかどうかは本人が判断した回数で見る

当社、株式会社AnataAIは、生成AI活用・浸透を目的とした「生成AI研修」を提供しています。研修で入れた型を使う題材が社内に見当たらない、推進を任せる人と範囲を決めきれないといった状況で、外部企業への依頼を検討されている場合は、お気軽にまずはご相談ください。

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プロジェクトマネジメント研修に関するよくある質問

Q1. プロジェクトマネジメント研修では何を学びますか?PMBOKとは何ですか?

A. 学ぶのは、目的、計画、体制、コスト、リスク、進捗の6つを決めて回す手順です。立ち上げから計画、実行、状況の把握、終結までの流れに沿って、それぞれの場面で何を決めるかを扱います。PMBOKは、この進め方を整理した知識体系で、PMI(Project Management Institute)が発行しています。

Q2. プロジェクトマネジメント研修は、型を先に入れるのと実務を先にするのと、どちらがよいですか?

A. 型を先に入れて、そのあとすぐ使う場を用意する順番をおすすめします。実務だけで身につけようとすると、目的の決め方も進み具合の見方も自己流のまま固まり、あとから直すのに時間がかかります。研修で共通の言葉と手順を入れておくと、実際のプロジェクトで迷ったときに立ち返る先ができます。大事なのは順番より間隔で、研修から実務までが空くほど内容は薄れます。受講日を決める前に、受講後に任せるプロジェクトを決めておいてください。

Q3. プロジェクトマネジメント研修は誰に受けさせるのが向いていますか?オンラインや個人でも受けられますか?

A. 受講後に実際のプロジェクトを任せられる人が最優先です。役職の並びで決めるより、任せる予定があるかどうかで決めてください。オンラインの講座や個人での受講でも、6つの要素の知識と手順は同じように入ります。積みにくくなるのは、立場の違う相手に説明して合意を取る練習と、自社の事情を踏まえて講師に判断の是非を問う場面の2つです。この2つが目的なら、他の受講者と組む場があるか、自社の題材を持ち込める形かを確認してください。

Q4. プロジェクトマネジメント研修の費用はどう見ればよいですか?

A. 1名あたりの受講料で見るのか、1回の実施一式で見るのかを最初にそろえてください。そろえる必要があるのは、この2つが混ざると比較そのものが成り立たなくなるからです。実施一式の提示は受講人数で割れば1人あたりに直せますが、その割り算をせずに提示額だけを並べると、1人あたりでは負担が逆転している組み合わせを見落とします。単位をそろえたうえで最後に見るのは、研修そのものの金額より、受講後に題材を回す時間を社内で確保できるかどうかです。

Q5. プロジェクトマネジメントの資格は必要ですか?

A. 実務でプロジェクトを任せるだけなら、資格は必須ではありません。体系を一通り確認する目的では役に立ちますが、資格を持っていることと、社内で実際にプロジェクトを任される機会があることは別の話です。学んだ内容を残したいなら、資格の勉強と並行して、翌週から回す題材を1つ決めるほうが先です。

この記事を書いた人

株式会社AnataAI 代表取締役社長 村田欣祥

村田 欣祥

株式会社AnataAI 代表取締役社長。2007年より人材ベンチャー、東証上場企業グループ会社の取締役社長を経て、2023年に株式会社ラクスへ入社。「楽楽精算」等の営業戦略に携わる。累計10年以上の営業組織マネジメントと経営経験を活かし、2026年にAnataAIを創業。

「営業職こそAIを武器に」を掲げ、現場目線の生成AI活用による営業DX・業務改善コンサルティングやAI研修を提供している。

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