結論:Copilotのプロンプトラボは、マイクロソフトや社内の人が作ったプロンプト、そして自分で保存したプロンプトを選んで使える、Copilotの中のプロンプトの一覧です。社内で揃える方法は、Teamsのチームへの共有と、管理者が「組織のプロンプト」として設定する方法の2つです。
「Copilot Lab」や「プロンプトギャラリー」の名前で書かれた解説記事や社内の手順書を見ながら探しても、今のCopilotの画面ではその名前が見つかりません。名前が「プロンプトラボ」に変わり、置き場所もCopilotチャットの中に移ったためです。
うまくいったプロンプトをTeamsのチャットに貼って共有していると、あとから見返しにくく、途中から加わった人は探せません。プロンプトラボには、こうしたプロンプトを社内の一覧に載せておく仕組みがあります。
Copilot研修を行う株式会社AnataAIが、マイクロソフトの公式ドキュメントをもとにまとめました。
Copilotのプロンプトラボとは?旧Copilot Lab・プロンプトギャラリーとの関係
結論:プロンプトラボは、Copilot Lab、プロンプトギャラリーと名前を変えてきた機能の今の名前です。今は単体のアプリではなく、Copilotチャットの中で使います。
2025年7月15日に単体のアプリへのアクセスが終わった
単体のアプリは、2025年6月に新規インストールが止まり、2025年7月15日にアクセスが終わりました。2026年10月時点のマイクロソフトのドキュメントでは主に「プロンプト ラボ」とスペース入りで表記され、保存や共有のページには旧称も残っています(出典:Microsoft サポート「Copilot プロンプト ラボへの変更」、Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
プロンプトラボに並ぶプロンプトは、作った人で4種類
マイクロソフトが用意したもの、自分で保存したもの、チームのメンバーが共有したもの、管理者が設定する「組織のプロンプト」の4種類です。チームや管理者が配ったプロンプトは、Copilotチャットのプロンプトラボで見ます(出典:Microsoft サポート「Copilot プロンプト ラボへの変更」、Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
Copilotのプロンプトラボの開き方と使い方
結論:プロンプトラボの見本は、そのまま送る完成品ではなく、自社の条件に合わせて使う下書きです。うまくいった指示は保存して、次からは選ぶだけにします。
プロンプトラボはCopilotチャットの入力欄の下から開ける
Copilotチャット(Microsoft 365 Copilotアプリ)では、入力欄の下に並ぶプロンプトの候補の右端にある[…]を選ぶと、プロンプトラボが開きます。左側には[保存済みのプロンプト][プロンプト トピック][エージェント プロンプト]などが並び、選んだ一覧が右側に出ます。管理者の設定や組織の共有によっては[おすすめ][共有プロンプト]なども並びます。
マイクロソフトのサポートページには、Word・Excel・PowerPointのCopilotのウィンドウからも開けると書かれています(出典:Microsoft サポート「Copilot プロンプト ラボへの変更」)。ただし、2026年10月1日に当社のMicrosoft 365 Copilotの環境で確かめたところ、Word・Excel・PowerPointのCopilotのウィンドウにはプロンプトラボの入口がありませんでした。
選んだプロンプトは、顧客名や商品名を直してから送る
送る前に、〔 〕の欄や例の部分を自社の顧客名・商品名・期限に置き換えます。管理者が設定する組織のプロンプトも、選ぶと入力欄に入るだけで送信はされません(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
よく使う指示はCopilotチャットで保存して残す
Copilotチャットで送ったプロンプトにカーソルを合わせると、ブックマークのアイコン(表示名は「プロンプトを保存します」)が出ます。これを選ぶと、プロンプトラボの[保存済みのプロンプト]に入ります。保存したものは自分にだけ表示され、編集や実行ができます(出典:Microsoft サポート「お気に入りのプロンプトを保存して再度使用する」)。
Copilotのプロンプトラボで社内に共有する2つの方法
結論:チームへの共有は利用者本人が登録し、共有先のTeamsのチームのメンバーだけに見えます。組織のプロンプトは管理者が登録し、会社全体に見えます。
方法1:保存したプロンプトをTeamsのチームに共有する
Copilotチャット・Teams・Outlookのプロンプトラボで、[保存済みのプロンプト]のカードにカーソルを合わせ、共有ボタンから[チームに共有]を選び、共有先のチームを選びます。メンバーは、プロンプトラボの[共有プロンプト]でチームを選ぶと見られます。取り下げるときは、同じ画面でカードの右上にある[削除]を選びます(出典:Microsoft サポート「チームとプロンプトを共有する」)。課や案件の単位で、うまくいった指示を持ち寄るときに向いています。
方法2:管理者が「組織のプロンプト」として設定する
組織のプロンプトは、管理者がMicrosoft 365 管理センターの[Copilot]にある[プロンプト]から登録し、全社に公開します。2026年10月時点で登録できるのは、AI管理者か検索エディターの役割、または同等の権限を持つ人です。公開できるのは会社全体で最大1,000件です(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
社内でExcelにまとめているプロンプト集があれば、管理者がMicrosoft 365 管理センターから一括で取り込めます。テンプレートのCSVに移して「CSV UTF-8(コンマ区切り)」で保存し、1回に最大100件、5MBまで取り込めます。1件ごとの必須の項目は、タイトル(35字まで)、表示用の短い文(132字まで)、プロンプト本文(8,000字まで)、言語、タスクの種類、表示するアプリ(公式の表記は「サポートされているアプリ」)です。部署(120字まで)と説明(200字まで)は任意で、説明は利用者に表示されません(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
公開後は、プロンプトごとの使った人数(アクティブ ユーザー)と送信回数を、過去7日・14日・28日で見られます。この2つは、使われていないものを見つけて変え、よく使われているものを広めるための数字です(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。資料や手順まで決めて配るなら、承認の流れが別になるCopilotエージェントの共有を使います。
組織のプロンプトがCopilotの画面に出る3つの場所
- Copilotチャットの[おすすめ]:ホームの[おすすめ]に、管理者がピン留めした最大4件が出ます。一覧の下の[他のプロンプトを見る]からプロンプトラボにも入れます。
- プロンプトラボ:利用者はキーワード・タスクの種類・部署で絞り込んで探せます。
- 入力欄の候補:入力を始めると、合う組織のプロンプトが候補に出ます。
表示先のアプリは、Copilotチャット・Edge・Teamsです(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
Copilotのプロンプトラボに営業向けのプロンプトを載せるときの決め方と直し方
結論:載せる業務とタイトル・部署名は営業部門が決めて管理者に渡し、登録と入れ替えは管理者が行います。1件は、一覧に出る文を業務名で短く書き、本文に出力形式や書き換え欄を入れます。
プロンプトラボに載せる1件は、表示を短く、本文を詳しく書く
利用者が一覧や候補で見るのはタイトルと表示用の短い文で、Copilotに送られるのはプロンプト本文です。商品説明を相手の業種に合わせて言い換える1件なら、次のように入れます。
- タイトル:商品説明:相手の業種向けに言い換える
- 表示用の短い文:自社の商品説明を、〔業種〕の担当者に伝わる言葉と例に置き換えます
- プロンプト本文:〔商品名〕の説明を、〔業種〕の〔相手の役職〕に伝わる言葉と具体例で書き直してください。要点3つ、各2文以内とし、社外向けのです・ます調で社内用語を使わずに書いてください。商品説明:〔ここに貼り付ける〕
- 言語:日本語
- タスクの種類:作成系の種類から1つ選ぶ
- 表示するアプリ:管理者が自社の環境に合わせて選ぶ
- 部署:営業
〔 〕は、利用者が選んだ後に書き換える欄です。〔業種〕を変えれば、同じ1件を製造業にも医療機関にも使えます。載せる業務に迷うときは、Copilotは何ができる?9つの便利な使い方とはでCopilotに頼める業務を紹介しています。
部署名とタイトルの付け方を先に決める
部署は表示先を限る項目ではなく、プロンプトラボで絞り込むためのラベルです。自由入力のため、「営業」「営業部」「セールス」と書き方が揃わないと、絞り込みの結果が分かれるおそれがあります。管理者に渡す前に1つに決めておきます。
タイトルは、利用者が一覧で選ぶときに見るため、業務名から始めます。説明欄には、作成した部署と見直す日を書いておきます。
送信回数を受け取ったら、ピン留めと書き直しの案を管理者に渡す
営業部門は、使った人数と送信回数を管理者から受け取り、よく使われているものは[おすすめ]のピン留めに入れる案を、少ないものはタイトルと表示用の短い文を業務名に近づけた書き直し案を作ります。ピン留めの入れ替えや編集、削除は、その案をもとに管理者が行います。削除は元に戻せないため、消す前に[すべてのプロンプトをエクスポート]でCSVに残してもらいます(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。
Copilotのプロンプトラボのまとめ
- まず自分の業務で見本を試し、うまくいった指示を保存する。
- 課や案件の単位で使う指示は、Teamsのチームに共有する。
- 全社で揃えたい指示は、営業部門がタイトルと部署名を決め、管理者に登録してもらう。
- 公開して28日たったら、管理者と一緒に使われ方を見直す。
配った組織のプロンプトが使われない、自社の営業に合う型がない、というご相談をよくいただきます。当社、株式会社AnataAIは、営業の業務ごとのプロンプトの型と、使い続ける進め方を生成AI研修で提供しています。自社だけで進めるのが難しい場合は、お気軽にまずはご相談ください。
Copilotのプロンプトラボでよくある質問
Q1. 組織のプロンプトを登録したのに出ないのはなぜ?
A. 反映に時間がかかるためです。組織のプロンプトは、公開や編集から表示まで通常約3時間かかります(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。時間をおいても出ない場合は、表示するアプリの設定を管理者に確かめてもらってください。
Q2. 組織のプロンプトは日本語と英語の両方で配れますか?
A. 配れますが、言語ごとに別のプロンプトとして作ります。組織のプロンプトを自動で翻訳する機能は、現在ありません(出典:Microsoft Learn「Microsoft Copilot に関する組織のプロンプト」)。日本語版と英語版を2件登録し、それぞれの言語の項目を選びます。
この記事を書いた人

村田 欣祥
株式会社AnataAI 代表取締役社長。2007年より人材ベンチャー、東証上場企業グループ会社の取締役社長を経て、2023年に株式会社ラクスへ入社。「楽楽精算」等の営業戦略に携わる。累計10年以上の営業組織マネジメントと経営経験を活かし、2026年にAnataAIを創業。
「営業職こそAIを武器に」を掲げ、現場目線の生成AI活用による営業DX・業務改善コンサルティングやAI研修を提供している。


